内容説明
すべての所有に代えて営まれる草庵生活こそが人としての真実に近い。還暦を機に政界をきっぱりと引退し、十年にわたり湯河原の草庵で晴耕雨読生活を実践してきた著者自身がいま志す生き方とは何か。
目次
第1章 庵を結んで人境に在り
第2章 欲無ければ一切足る
第3章 道は糞小便の中にある
第4章 ひとり遊びぞ我はまされる
第5章 枕頭の書
終章 跡無き工夫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
拓陽(いっぽまえへ)
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細川さんのリタイア後の活動は共感を得ていた。自分もリタイア後は他と競うことなく奔放に、静かに、自己成長のための活動がしたいな思っている。ただ具体的にこれ!っていうのが無いのが難点だが。それに比べ細川氏は、絵画であったり、陶器、書など勢力的に活動されている。そんな姿勢が尊敬に値するし憧れる。タイトルも生き方が語られているが、各段落項目の言葉も惹きつけられる。私も今から何かを始めたいものだ。2016/12/12
オランジーナ@
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元総理の自伝。悟ってると思った。2014/09/24
Mitsushiro Sasaki
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今年はシンプル生活も意識していきたいと思う。2014/01/05
仁
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世が世なら殿様であった、元総理大臣のがリタイアしてから書いた随筆。晴耕雨読、いなか暮らしという、私などの年齢からはまだまだ想像もできない、仙人のような生活。こどもの頃のエピソードで、ピアノの先生がトイレにいったときに弟とそのトイレのドアに釘を打ち付けたとか、幼少期の後見人が木曽義仲の子孫だったり、足利尊氏の子孫が恩師だったり。結構楽しく読めた。漢詩がたくさん紹介されていたのもよかった。2012/03/22
mayumi
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☆担ぎ出されて政治の世界に入ったのかと思っていたが、ご自分が希望されての事だとは意外だった。2011/10/17