集英社文庫<br> 社長室の冬(メディア三部作)

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集英社文庫
社長室の冬(メディア三部作)

  • 著者名:堂場瞬一【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 集英社(2020/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087440553

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内容説明

日本新報の記者・南康祐は、会社にとって不利益な情報を握る危険人物であるとみなされ、編集局から社長室へと異動させられる。その頃、新聞社に未来はないと判断し、外資系企業・AMCへの「身売り」工作を始めていた社長の小寺が急死する。九州に飛ばされていた新里が急遽東京に呼び戻され社長に就任するが、方々から徹底的な反発を受ける。外資との買収劇。不毛な社内抗争。紙かネットか。マスコミの存在意義――。新聞社の身売りを巡り、南が辿り着いた答えとは。

目次

第一部 新体制
第二部 抵抗勢力
第三部 混沌の中で
第四部 最終決断

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

484
WOWOWドラマ鑑賞済。メディア三部作の最終作がこのたびやっと手に入り。経営の危ぶまれる全国紙の社長室に送られた南が、外資本の買収に真っ向から対峙する。新聞紙媒体への愛とその存続に賭ける彼ら。リアリティに富んでおり、さすが中から現場を見てきた著者ならでは。個人的趣味でいえば、ここぞというときにぺろりと舌を出し幼さで女性を演出する優奈と、アメリカ育ちでいざとなったら前ボタンふたつ外してハニートラップも辞さない亜都子の対比が楽しかった←本題とはまったく無関係。2022/02/23

KAZOO

120
堂場さんの最新の文庫です。もともと記者であった堂場さんがよく知っている新聞業界のはなしで、地方にいた記者であった主人公が社長室で身売り話に巻き込まれます。シリーズ3作目ということなのですがすっかり前の話を忘れていました。政治家が絡む話で今回はその政治家も表から姿を消します。夏、秋、冬と三部作のようですが私はこの後主人公が地方記者に戻っての春があってもいいような気がします。2020/01/03

えみ

29
紙の廃止、紙面で読めない新聞…確かに名の知れた新聞社は電子化と併用し情報を一早く提供する動きが活発化している。今の時代には避けて通れないテーマなのかもしれない。広告費と発行部数の減少で危機に立たされた南康祐が勤める新聞社・日本新報は身売りの話し合いを始めていた。誤報・政界・ネット社会と魑魅魍魎が蠢く混沌とした新聞業界に斬り込んだシリーズ第三弾。今まで散々他者の思惑に振り回され問題の渦中に巻き込まれてきた南は今回も例に漏れず嵐のど真ん中へ送り込まれる。そこで見た現実とは。新聞業界の不況が記者の矜持を揺らす。2020/01/19

ゴルフ72

25
えらく時間がかかった(笑)・・・編集室から社長室付きの人事異動になった南くんの目を通して新聞社の身売りを描いているが何とも淡々と描きすぎて勝手ながら盛り上がりにかけた感は否めない。代議士のスキャンダルのタレコミはもっと深く書いて欲しかった。今回はいろいろ注文を付けた結果になりすみません。2020/04/08

けんけんだ

22
新聞社は政府、政治家の御用新聞に成り下がっていて、ネットのニュースの方がよっぽど民主主義的だそうです。先日読んだ「天上の葦」と同じテーマか。現在そんなに情報操作されてるのだろうか。ありそうではあるけど。2020/01/10

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