内容説明
珍虫奇虫を追い求め世界中を歩いて50年。
世界で最も奇妙な昆虫はなにか。たどり着いた結論とは。
著者は言う。昆虫とはすべて進化適応の過程で珍虫奇虫化しやすい存在だ。
しかし、ここでは一般の人にもわかりやすいとびきりの珍虫を取り上げた。
なぜこんな虫がいるのか。人間の想像を超えた、おかしな虫たち。
強烈な色彩、ヘンテコな形、不思議な生態。
何かの目的があって、そんな形をしているのだろうが、
説明のつくものと、まったくわからないものがある。
人間の空想などというものは大したことはないと思わせる。
すべてのデザイナーの想像を上回る色と形がある。
230種、写真300枚を集大成した海野流昆虫図鑑の決定版。
「強烈な色彩の蝶」「世界最大のゴキブリ」から「変な形の虫」「特別気持ち悪い虫の集団」など、著者特写の昆虫たち。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
ツノゼミから始まり、子供の頃憧れた様々な虫が登場するのをワクワク眺めました。嬉しそうにオオナナフシを手にする写真家の顔は、もうそのまま子供のころの夢をかなえた!が出ていてもううらやましかったり拍手したくなったり。知らない虫も結構いてうなってしまいました。知らないことって多いなあ。2021/03/25
むぎじる
27
表紙からインパクトが伝わってくる、迫力のある写真集。外国の虫は想像の上を軽々と飛び越えてくれるので、眺めていてとても楽しい。お気に入りは、お尻に目と触覚のような顔を持ち、後ろ向きに歩く「ウシロムキアルキ」。幼虫の時は黒色のアリにそっくり。よく見ると小さなカマを持ち、大人になったら通常のカマキリに成長する「アリカマキリ」。アリカマキリは、著者の海野さんが命名したそう。2020/08/18
tenorsox
1
捕まえた子供の顔よりも大きな蛾、どこからどう見ても蛇の顔をしているイモムシ、擦り棒ぐらいの太さで本体だけでも大人の手首から肘ぐらいまである巨大ナナフシ、胴体が大人の手のひらに収まりきらない巨大カミキリ、例えではなく文字通り黄金の輝きを持つコガネムシ、なかなか上品なフォルムを持つ世界最大のゴキブリと「変な虫」が盛りだくさん。表紙のヨツコブツノゼミは横から見るとヘン度が下がるのと全長4mmと小さいのでインパクト減&擬態系もユニークなものが多数載っているがそれについては「自然のだまし絵~昆虫の擬態」に譲りたい。2023/10/25
Masataka Sakai
1
体が痒くなった ( ゚д゚)2020/06/13
才谷
1
多くの生き物は生存に適した姿をしているものだろうが、どう考えたってなんのため?と首をひねらざるをえないものもいる。人間が理解できていないだけで本当は役に立っているかもしれないが。2020/03/26