内容説明
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「乾物」という言葉を見聞きした時、何を連想するでしょうか。 その歴史は古く、縄文時代の貝塚から、魚を天日干しにしたように見える痕跡などが発見されており、奈良・平安時代の文献「大宝律令」「日本書紀」「古事記」などにも記述が見られるものです。乾物は、厳しい季節を乗り切る保存食として、あるいは精進料理、懐石料理、お正月のおせちなどの晴れの日の食材として、さまざまな場面で幅広く日本の食文化に溶け込んでいました。現代では、食物繊維やミネラルを豊富に含んでい食べ物として、海外からも注目を集めているそうです。 本書は、和食の名脇役ともいえる乾物のすばらしさを多くの人に知ってもらいたいという思いから刊行されました。昆布・干物・豆・穀物・麩・かんぴょうなどの乾物・干物を、その作り方から解説しています。 知っているようで知らない「乾物」について学んでみてはいかがでしょうか。
目次
第I部 乾物/干物の基礎知識
1.乾物の歴史:乾物は伝統食品である
2.かんぶつって何
3.日本の主な伝統乾物/干物の食材、産地、製法
第II部 都道府県別・乾物 / 干物の食と文化
付録1 乾物と年中行事、季節・雑節の行事
付録2 乾物料理の縁起と由来
付録3 乾物となじみ深い懐石料理(会席料理)について
付録4 代表的な乾物の戻し率(倍率))
付録5 乾物/干物の主な栄養・機能性成分一覧表
付録6 乾物の保存について
付録7 手軽な乾物料理の例(豆料理)
付録8 乾物親父が語る四方山話