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内容説明
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レイチェル・カーソンは、アメリカの海洋生物学者で世界的ベストセラー『沈黙の春』の著者です。
1907年、アメリカで生まれたレイチェルは、自然豊かな環境で育ち、読書が大好きで作家になることを夢見る少女でした。大学で文学と生物学を学んだのち、海の生きものや生態系について紹介する本を出版し、「海の伝記作家」と呼ばれ大きな成功をおさめます。
その成功のさなか、害虫駆除のための殺虫剤DDTの空中散布が生態系にダメージを与えた事件を知ったレイチェルは、化学物質の危険性を題材に新たな本を執筆します。こうして1962年に出版された『沈黙の春』は、殺虫剤の化学物質による自然環境への悪影響をうったえ、人類が選ぶべき未来について警告を発しました。たちまちベストセラーとなったこの本はアメリカじゅうを巻き込んだ議論を呼び、殺虫剤など農薬の大量使用が制限されるようになりました。
レイチェルが命がけで書き上げた『沈黙の春』は、世界各国で読まれ、人びとが環境問題を考えるきっかけとなったのです。
【もくじより】
自然ってすばらしい
選ぶのはどっち?
あこがれの海
科学と文学
『沈黙の春』
解説:レイチェル・カーソンは自然の美しさを感じる心を大切にしました
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
名前と著書は独り歩きして日本でも知られているものの、実際に何をした人なのかは「アバウトな」イメージのレイチェル・カーソンの子供向け伝記である。「センス・オブ・ワンダー」に集約されるカーソンの思想と人生、しかし、「アメリカ」のイメージからは乖離させられる女子差別に遭ってきたことは想像しにくいかもしれない。カーソンが生きてた時代、女子が高等教育、しかも途中で自然科学を専攻すること自体が稀で教室でも不遇な目に遭った。だが先陣となる女子教員がいたこともまた大きな影響だった。性差別の観点からも見逃せない人物である。2025/05/23