内容説明
漫画家生活最後の記念に出版した『私が見た未来』が、20年以上の時を経て世間の注目を浴びることとなった。それは、本の表紙に「大災害は2011年3月」と書いたから。ピタリと予言したことで、作者たつき諒はカリスマ的な有名人となり、ニセモノまで現れる事態に──。「真実を残したい」という思いから自伝の出版を決意した作者が、生い立ちから目に見えない体験まで誠実に綴った記念碑的一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kuragemaru
1
私は実は「トンデモ本」コレクターでして、本書にもその面を期待して買ったのですが……期待外れ。内容がトンデモであるかどうかではなく、ちゃんとした編集者が入っていないんじゃないかな? と思わせる構成です。素材を生かし切れていないと言うか、薄味と言うか。ちなみに(『私が見た未来』の作家さんは今頃精神的に追い詰められていなければいいけれど)という心配は、取り越し苦労でした。めっちゃ、たくましい。2025/06/26
ちゅん
1
『私が見た未来』のたつき諒先生のエッセイ。自費出版だそうで、商業的な都合に左右されず、先生のお考えがそのまま書かれている。良くも悪くも純粋なお人だと思った。件の日が近づいているが、その前に先生の真意が世に出され、それを目にする縁に恵まれたのも、何かのお導きなのかもしれない。2025/06/24