内容説明
これまでの長い年月を取り戻すことはできないけれど、
いつかよかったと思える日が来る――
すべての真相が明らかに。
中岡仮出所の知らせを受け、行き先を探す二宮。小野塚の助力を得て向かった先で十四年ぶりの再会を果たした、かつての同僚で教場の親友だった男――中岡はなぜ、冤罪を受け入れ、なぜ頑なに面会を拒否し続けたのか。過去の事件を繙くうちに「もう一つの事件」の存在が浮かび上がり…。立ち飲み「二宮」とそれを取り巻く人々が織り成す、事件とそれぞれの思いと人間模様、すべてが明かされるシリーズ完結巻!
ma2・装画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
54
空模様が怪しいけれど今日も爺さんの新しい作務衣を持って病院へ。「やっと捕まえた! お前なぁ・・」これ私と二宮の気持ち。二宮と中岡の友情に小野寺と明星の友情というか縁がなけりゃ真犯人にまで辿り着けなかっただろう。この冤罪、国会議員や元長官官房、沢山のお給料もらってはったんやから彼ら悪の一味が冤罪賠償金を払えばいい。昨日は長野で立てこもり事件があったけど親子って言うのも難しいですな。それでも中岡とちひろが一緒に暮らせて、二宮の立ち飲み店で常連さんと。皆、一番幸せでいられる場所じゃないでしょうか。是非! 2023/05/26
み
26
完結♪ちひろさんが幸せな結末で良かったです。彼ら2人で探偵事務所したらイイのでは?このシリーズ読み終わってから、むっちゃ好きになりました^ ^2021/02/11
ツン
14
4巻がつながって、ちゃんと1つの謎解きになっていた。すごい!2020/11/03
たろさ
7
完結巻。一気読みです。夢中で読了。すごく良かったです。表紙の3人とカレーライスにじんわり。中岡との再会で、やっと動き出す事件の真相。意外な事実。細かく書くとネタバレしすぎそうなので自粛。思わず、「2」に確認しに行っちゃったよ。二宮が警察を辞めた理由も、小野塚を庇ったことの理由も当初とは異なっていたけど、小野塚にはその方が気が楽だと思う。庇われているだけというのは辛いもの。コミコミペーパー:中岡が父とわかった戸惑いとひとりになる二宮を心配するちひろ。二宮にはかなわないな。強い人だ。2020/03/29
ゆうみ
6
今まで蒔かれていた種が成長して収穫されたいう感じ。いろんなことがつながって、切ないことやどうしようもない想いもあるのだけど、最後はよかったなと思います。三億の使い方、そういう手があったのね。明星クンがすごく気になる(笑)デキる男だな~のんびりした二宮さんのお店での皆の話読んでみたい。追記 谷崎先生ありがとうございます!読みたいと思ってたところが同人誌で♡ありがたや~2020/05/19