内容説明
本土から神生島(かみおじま)への観光客も増え生活が近代化する中、一ノ屋の流れを汲み、島に巨万の富をもたらした一橋産業の一橋平太が息を引き取った。後継は先代が決して手を出さなかった軍需産業に進出する。昭和16年日米開戦。島の駆逐艦造船所を狙った米軍の空襲で町は火の海と化す。島を支えてきたはずの会社のせいで、島民たちは生きながら地獄に落とされる――。驚異の大河小説、激動の第二幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イシカミハサミ
15
中巻は八から十三部。 近代化の波が島を覆う。 舞台が神生島、本土をくがと呼び、 どこか浮世と離れていた物語の世界も現実と重なり合い、 島民の暮らしぶりも大きく変化していく。 そして――。 そして、軍靴の音が近づいてくる。 中巻の物語は昭和二十年に幕を閉じる。2025/03/23
lovelovemachida
2
上巻からずいぶん間があいてしまったのですけれども、読み始めたらすぐに没入!普通の人々の愛おしい日々。そして戦争の悲劇。上巻は時々ニヤニヤしながら読んでおりましたものを、今回は後半の戦争絡みのお話は、泣きながら読んでしまったわ😭 下巻はどうなるのかしら?とても悲しい気持ちで読了したので、下巻を手に取るのにちょっとパワーを溜めなくてはいけないわ😅2025/04/27
かずぺん
2
下巻に入ります。2025/03/11
まこやん
1
選挙のストーリー同様、ご落胤騒動始末はオチが今一歩だなあ。勝ってくるぞは小百合の文通相手は奴だったのか。友への想いが人き方を変えた。戦争反対の気持ちは強かったなあ。 平和な話ばかりでは終わらず、最後の空襲の状況は臨場感がひしひしと伝わって来て、戦争は絶対してはならないと痛切に感じた。2025/03/20
はち
1
@852025/01/28